「忙しい」ということばの使いどころ

ひとによって
「忙しい」
という言葉を使うことに関して、色んな想いがあることと思います。
私見では、よく人間が成ってるひとほど、忙しい、って言わない気がする。それは多分、他人に「忙しい」って言われて、それがとてもイヤな気持ちを喚起することに気付き、充分悩んで来たからなんじゃないすかね
そして、忙しいって言葉を発すること、発さないこと、が相手に与える印象について私が初めて考えたのはたぶん小学生の時に週刊ベースボール豊田泰光氏の記事を読んでいた時だ。豊田氏が四国がどっかに行った時に、何某かの所長さんとかをしているという知己が近隣の街から数十km越えて会いに来てくれて、豊:「遠いところ悪いNE!」というと長:「いや、暇ですから」と応えたそうだ。豊田氏曰くいやいや立場もあろうに暇なはずがあるまい、そこを客人に敢えて苦労を見せない気遣いこそクールである、みたいな文章でした。子供ながら、ふーん多分大人になったら「暇でーす、ヘチマヒマデース!」くらいに余裕ぶっこくのが、相手に良く思わせるんらなあ、とだけ覚ゆ。



じっさいある程度大人になってみましたけど、「忙しいの?」「最近どう?」って訊かれた時に毎回「いや〜魔人ヒマだよ!」って言ってるか?というとこれは本当に相手に依る。なぜって言葉を聞いたとおりにしか受け取らない方が意外に多いから。「え、ヒマなんだ、良いねーアタシチョー予定いっぱいなんだけどー」みたいなひとは救いようが無いとして、分別のある方との会話においても、大人同士の会話だと相手が言ってることをまともに受け取るのが礼儀、というスタンスの方も多いので、たいへん。
いっそのことスケジュール帳公開しちまいてエ!って思う時もあります。ほんと神経少しだけど擦り減らしてますhow are you的会話のために。これはテクノロジーが介入の余地が無いとは思わないので思考を巡らせては行きたいけど、やっぱある程度以上は今後も生きてるかぎりはきっと気を遣って生きテクノだろうな。
個人的には、磯がしい〜、とか言ってぼかすTRIさんみたいなのがかっこ良いと思う(けどめーるじゃないと無理ね)
まあ最後に、何が言いたかったというと、ちょっとこの数ヶ月、磯がしかったカモ。