為末大サン, ボランティアをねぎらう!

為末さんのblog より,


http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/2007/09/post_2f1b.html
今回の大会はとてもたくさんのボランティアの方が参加されています。個人的な感想ですが、大会の印象はこういった地元の方との交流にかなり影響されるような気がします。今回の日本での世界陸上はとてもやりやすかったと海外の選手が話していました。自国の私自身もそう思うぐらい、大会にかかわっている方が頑張っていました。もしも将来、世界陸上大阪大会の事が語られるとしたら、それは大会を運営した人みんなのおかげだと思います。こういった感謝の気持ちは選手全員が感じていることではないでしょうか。
そう言って頂けると報われますねー
今回, 事前に聞いていた限りではボランティア(以降"ボラ"と表記)への応募は4,000件以上だったそうです. 実際就業した方もおそらく2〜3千人はいらしたはず (ちなみにそのうちの 1% が 私を含む東京からのオウボ).
いやー, ボラの皆さん, 運営自体はなんとか終わって良かったですね!!!
これにて閉幕!

だがそうは言って頂いたけれど, 運営について書いておきたいことがあります.
選手団の宿泊部屋不足についてクレームが出たらしく新聞記事にもなってしまったため, 運営が成功だった, と言うことは慎まざるを得ない状況のようです*1.
また, これは組織内部での批判になりますが, ボラを監督する部署の管理能力にもボラ自身から多く批難が挙がってました. ボラ採用人数に余裕を持たせたのか, 仕事が無くひたすら待機だったボラが多かった*2ことや, そもそもボラ採用者名簿を管理していたコンピュータがぶっ飛んで, 一部のデータが復旧できなかったために連絡が来なかったボラもいらしたらしい. りすく管理 というやつが十分ではなかったということでしょう. しかし私見としては, ボラ監督部署の方々もその道のプロではないのだろうから, こんなもんだろうと思いました.
# これがもし地震被災地の救助ボラだったなら, ボラ監督部署の管理能力が不充分だった場合は生死に関わるのですが. 今回は, すぽーつだしね Y
再発しないための方策案としては次の2つが思い付く

  • 今回苦労した人が次回は早い段階から参画する
  • 業務コンサルタントを雇い, ボラの採用前から大会終了までの全業務を事前に設計する

どちらか一方を実施するとし, いづれも業務設計段階からの始動にする.
コンサルにお願いすることで, 最適な数のボラを最適な部署に配置できます. できると期待します. したがってボラの数は少なくとも増えることは無く, 減らせるでしょう.
どうだろう. コンサルタントを雇った場合彼女ら彼らに払うお金と, 雇わなかった場合(= 今回)余分に採用するボランティアのための管理費*3と, どちらが高くつくかな*4.
ていうか他の案は思い付かん...災害時のボランティア監督を生業にしてる人とかいらっしゃらないのかな



あと, 最後に為末さんへのファンとしてのコメントになりますが,
来年の北京五輪後は, ボラに感謝の御言葉をかけることに手が回らないくらい, 競技で最高の成果を残して欲しいです.
今回の結果は誰よりもご本人が不本意でらっしゃるだろうけど, 周りに気を配りすぎたのではないかな?
今年の日本選手権の時の私の日記に

しっかり勝つ為末大さんに感激. いろーんな期待を背負って, 勝負に勝って, すげーなあ
http://d.hatena.ne.jp/q130s/20070701#p1
と書いたけど, あれから世陸までの間に, さらに背負う荷物が増えちゃったんでしょうかね...
北京では中国のスター劉翔さんが全部背負ってくれるだろうから, 気楽にいってくれい

*1:この問題にボラは関与してないと思われます

*2:私の配属先だった競技運営部以外の状況は知らないので, 私の周りだけで起こった現象かも知れませんが

*3:ボラは当然人件費は 0円ですが, ボラ1人ごとの採用過程・採用決定後の配置決めの作業時間的コストと, 諸連絡郵送代・衣装代・昼食代の金銭コストが私の知る限りかかっている

*4:言うまでもなくコンサルなのですが...