陸上の混成競技者はスーパーです

今日は陸上ファンとしての日記です
世陸をスタンドで観戦して気付いたのですが, トップレベルの混成競技を眼の前で観るの初めてだわ!
混成が単発の種目と同じ時に同じ競技場で行われることって(少なくとも日本では)少ないですね. 日本選手権なんか日にちも会場も異なるし.
混成競技とは男子なら十種目, 女子は七種目を, 2日間かけて1人でこなす競技です.
あれね,
すごいよ
混成の選手って,
短距離走れるし,
跳べるし,
投げれるし,
障害も越えるし,

そしてまた最後に長めの距離を走るのよ.
それも世界選手権代表ともなると, 1個1個の種目のレベルが高い. 例えば女子七種の女王カロリナ・クリュフトさんの走り幅跳は, 今年ブレイクした日本の池田久美子ことイケクミさんの自己記録を上回っている.
そんな彼女ら彼らの肉体は完全無欠です.
跳べるくらいスラっとしてて, 投げれるくらい太くて, 走れるくらいに細い.
ビジネスの世界でも研究の世界でも, 成長していくにつれて 1つの能力だけでなく全体のバランスを強化していくものだと思う. 混成競技者にそんな "バランス" を感じました.
他のスポーツで言うとなんだろうな, NBA のバスケットボール選手もそんな身体してるかなあ. # この意見にはあまり自信ないです
私はひたすら肉体美に見とれました. 大会2日目の女子七種の最終種目800m, レーンに立つ選手達を私は迷うことなく, 凝視しました. またボランティアの業務で 男子十種競技の選手に昼食を届けるために競技場内の選手休憩室に入った時も, 控え目にガン見しました.


おぉ, バランス!
愛しき君に敢えて "調和", という訳語でも与えようか.
今回を契機に, 生涯愛でてゆくよ, ラ バランス.
("おぉバランス" q130s子爵 2007年)


そんな混成マニア初心者の私ですが, 問題は 混成はメディア受けしないのか, あまり取り上げられないことです.
いくら世界最高の混成競技者でも, 個々の種目で世界記録を出せるほどではないのでしょう. 当然メディアは記録の期待が出る種目を優先します
打も走も守も すべてが世界最高レベルのイチローさんのような選手は, 陸上競技では産まれにくいのでしょうかね.
競技の種目ごとに強い国ってのがあって, 例えばエチオピアは5,000m・1万m に男女とも無敵, フィンランド槍投げ, みたいな*1. んで混成はどこが強いかというと東欧が多い気がする*2. 何でだろう. おそらくメディアの注目が大きいとか, 体育教育の過程においてバランスが重視されるとか, そういう何らかの背景があるはずだと思うんだけどどうなんだろう

ていうわけで混成ネタを集めるという意味も含め, 女子七種競技日本記録保持者の中田有紀さんの blog を紹介して終わります
http://yukinakata.blog107.fc2.com/
日本人陸上選手のblog は幾つか拝見してますが, 中田選手のソレは更新頻度が高い! 嬉しいです
中田選手を指導する本田陽コーチは, 私の勤務先の大学のご卒業のようで, そんなところにもうっすらと親近感.

*1:ここ15年間の五輪・世陸の実績からして, 日本は女子マラソン, と言って良い気がします

*2:アメリカはどの種目も強い