退去勧告

大家さんに、次回の賃貸契約更新したくない、と言われました。まっとうな理由は
- 懇意にしているタイル職人が高齢なので、彼が健在のうちにトイレや風呂場等を改築したい
ということだそうです。が、どうも真意は
- もっと綺麗に使ってくれる人じゃなきゃイヤだ
ということだと推察します。
確かに汚く使っていることもあったし、実際今もかなり荒れていて大家さん曰く「たまに訪れた時に玄関から覗いたけど、ブタ箱みたいだし…」、と言われました。
確かに旧い日本家屋で、職人さんが居ない、とかの理由で、二度と建てられないのかも知れません。外観や内装を見た誰もが素敵だと言ってくれるお家ですから、保存に気を揉むのは、わかります。
だけど、本質的に家や庭を汚しているわけではありません。モノや埃が多少乱雑に積もっているだけです。正直、大家さんに心配されるレベルの汚れでは無いと思っているし、これは大家さんにも伝えました。
大家さんは未婚・独居の高齢女性で、近所でも評判の気難しいお方です。以下は邪推になるんですが、おそらく何らかの偏屈的性質に、私の住まい方が合わなかったんだろう、と思っています。偏屈的と書きましたが、借りる側の論理は彼女には通用しません。なにせ、
- 庭に勝手に入ってきます
- 庭にあったモノを無断で廃棄しました{ 植木(器ごと)、衛星放送のアンテナ }
ちょっと、ひどくないですか? 植木なんか、枯れてたって器ごと捨てねーだろーよ!アンテナが激安いものじゃないってことくらい見当つかねのかよ!!
家の中に入ってきていないだろうか?という不安も常々頭をよぎります。
掃除をがんばりますから!って言ったり、申し訳ないと感じている姿勢を全面に出して大家さんと話をしてたら折れてきたりもしていて、交渉の余地はありそうなんですが、
私がむしろ頭に来てしまったので、解約します。



この家を仲介してくれた優良企業A社阿佐ヶ谷支店の店長さんとは、以前荻窪に住んだ時にも荻窪支店に居た彼にお世話して頂いたのですが、
今回のことはとっても悔しいので、引っ越す前提で店長さんに報告・相談しました。曰く:
- 更新前6ヶ月での退去勧告は合法的なオーナーの権利
- 庭は緊急事態発生時の避難経路として指定されており、違法では無い
- 庭や外周に置いてある物の廃棄は、放火等トラブルを未然に防ぐ行為と位置づけられるため、違法では無い
- とはいえ庭への立ち入りや廃棄は、オーナーの良識の範囲で実施されるべき
- 仲介業者は上記のような行為の違法性を審判することは出来ない。審判は、法廷で行われる
- 集合住宅と違い、貸家のオーナーさんは良くも悪くも古い考えのままの人が多い
という回答を頂けました。
うちの大家さんの庭への立ち入りは、明らかに不法侵入、だと思っていたので、このお返事はそういう点では残念ですが、逆に、良識が欠けた大家である、と私が確かな自信を持つことが出来たので、良しとします
というわけで、4年に満たずに、阿佐ヶ谷貸家生活を終えることにしました。次に向けて、もう今日から不動産屋さん通いを始めましたがその内容は後日。