このドイツと私のオランダ

今の期間は「日本におけるドイツ年2005-2006」らしいんですが、私のお勤め先でもイベント化しているらしい。
http://www.ic.keio.ac.jp/jp/events/germany.html
ナニがどうなってアレをソレするのか、つまるところまだよく解ってないんですが、受験生時代にrudolph steiner氏に興味を持って以来、初めて行った外国も、唯一留学したことのある国も、ドイツ。将来的に再び関わる可能性も残して置きたいし、戦後ウン十年を経て国家レベルでの敗戦処理がなんか雲泥の差だなあードイツは凄いなあーと思うので、ここに転職してきたことがドイツを想ふことへの回帰になるなんてぜんぜん思ってなかったけど、
つまりは繋がりを絶やさないように今後もしていきます



今日はこんなん↓行って来ました
http://www.oag.jp/Veranstaltungen/Sonderveranstaltungen/home_de.html
ピアノと現代舞踏の即興performanceだった。こないだ仕事で和栗由紀夫さんの映像を観る機会があって、よく理解できないながらもスゴイ切れのあるbody movementダ!、と思っていたので今日は石井満隆氏が観れるということで期待してたんですが、残念ながら仕事で遅れ、丸ごと見逃してぱーりーのみ参加。またの機を待ちます
@the party。ドイツ系イベントなので当然旨い肉棒と黄金色の酒を期待していったのだが、意外にも主催者がドイツ人の仏教僧の方だったのでかなり土臭い料理集で、これが案外に嬉しかった
また、ピアノの深町純さんとお話できました。とても小柄ながら、力強く喋る風貌はさながら(敬意を込めて)poggle the lesser(写真、彼はstar wars epi.iiでジェダイドゥークー伯爵にdeath starの設計図を手渡しして有名になったアノひと)を凌いでいる、と申したいところでした。(img's url)
ところで深町氏との短い会話もとても興味深かった:

  • (おそらく即興の)曲ははじまりよりも終わりが難しい
  • (即興演奏中は)ケータイ電話は切るな。着信メロディーに想起してそのまま曲に繋げる

特に2点目。私、着メロ大っ嫌いなんですけど、氏はフトコロ深いなあ〜。おそらく彼も好きなはずは無いだらうにね
また、彼のsiteでも面白い記述が。あるalbum releaseの説明で、以下


marriage
これはソニーでの前作「中島みゆき作品集」のシリーズ第二作です。僕の商業音楽作品だとお考え下さい。
いわゆる結婚式ソング集です。いやもっと厳密に言えば結婚披露宴で良く演奏される、そういう場で最も人気の高い、かつソニーのアーティストのものか版権がソニーの楽曲集なのです。いつも思うのですが、およそ大企業になるためには、ほんの些細な浪費にも細心の注意をするものだということです。芸術的良心や音楽的向上心より利益だというわけです。
僕はこういう企業の姿勢に、諸手を上げて賛成こそしませんが、決して反対はしません。それは「音楽」というものがそういう性質のものだと考えているからです。あくまでも体制の内側にいて体制を批判する。常に時の権威者の庇護の元にあったのが「音楽」ではないでしょうか。
音楽をsupremeなモノとして見せようとし過ぎな商業的風潮や、(自分の世代を含めて)若者達の音への接し方に辟易とする所があるのですが、氏のような捉え方は、なるほどなあ〜と感じる。そしてこれは、最近ハマっている森山直太朗くん(based on 御徒町凧くん)の思想にも見出せる感覚です
まあいづれにしても私はまだまだ若輩者、着メロでも何でもキヤガレ、みたいな大きな心を持つcapabilityが無いです。多分、がんばって生きていけば、その内そういう余裕を持てるようになるんだろうと、思います