増井俊之氏によるエッセイabout don norman and marvin minsky

http://pitecan.com/ASCII/diary0311.html


ユーザインタフェース界の大物であるDon Norman氏と、人工知能界の大物であるMarvin Minsky氏が最近続けて来日したので講演を聞いてきました。 両者はそれぞれの世界で有名だという以外に共通点はないのですが、 Minsky氏は現在「Emotion Machine」という本を執筆中であり、 Norman氏は「Emotional Design」という本を執筆中だということで、時同じくして「Emotion」というタイトルの本を書いているということが面白く感じられました
明日ノーマンさんの講演聴きに行くことにしてたり、たまたま勤め先のマッド設計士さんにミンスキーさんを読めと言われたから、今日ちょうどお二方の著書を買ってきたところでした。ぐーぜんですけど、なんか運命かな、これ?


イタリアのアレッシの調理器具は実際にはほとんど使いものにならないこともあるがデザインが多くの人に愛されているとかいったように、人間が喜んで製品を買うのは使いやすさのせいばかりではなく、その製品を心から欲しいと思うからであり、このようなレベルでユーザが欲しいと思うということが大事であるのだそうです
ちょーどgoogle earthに関して、そういう想いを抱いてたところでした。earthって、今実装されている機能だけから言ったら、対して現状の課題を解決してないように思う。でも、「ウハ!なーんかITってスゲー!!」って強烈に思わされる、底知れぬパワーを感じますよね。


MIT石井氏は工学の領域から脱出し、定量的評価のような科学的アプローチが必要とされないアートの領域に転身して成功しているからだということでした。 工学的センスのあるメディアアーティストは沢山いますが、アートに転身して成功した学者はこれまであまりいないようですから、常識をやぶるべく頑張っていただきたいものです。
今の心境としてはこの分野に関しては、アートにぜんっぜ興味が沸かねんだよなー。「は?そんな使わねーよ、オモロイけど」的なモノに興を感じれないのは、biz中毒?