ヒトミ by 演劇集団キャラメルボックス

http://www.caramelbox.com/stage/hitomi2004/index.html
前回の時代劇が大層オモロかったんですが、その時感じた「騒がし面白い」という感覚。それが今回はあまり私の耐えられない方向に出てしまっていると思いました。身体障害をテーマにしたシリアスな展開では、台詞内容もロジカルでタフなものになってしまうのは致し方ないですが、そういった内容を声の調子は前回と変わらずまくし立てるもんだから、ちょと耳にキツかったです。筋道立て合ってる怒鳴り合いは聞いてるのもキツイでしょ?
補助機器"harness"*1を付ければ、四肢の感覚器が利かないのに、立ったり歩いたり動かすことは出来る。それを付けたり外されたりすることによって、身体の感覚を取り戻せたりまた失ったりするって設定が、現実にはなかなかあり難くて今回の面白い部分。地獄を知ってる人は帰りたいとは思わないんでしょうが、戻らざるを得ない時にきっと必死の抵抗をするんでしょう。けたたましくて痛々しい演技から、その葛藤が伝わってきました

*1:馬車馬、とかの意味があってこれもまた意味有りなのかしら