shing02, live human@新宿liquid

i got shing02, inthe ear
rapperを、ラップ聴きたさ目的で観に行ったのは今夏のラッパ我リヤ以来かれこれ2度目です。観客の前で生でrapするのって相当大変なんだろうなと、思わずには居られず。言葉つっかえたらもうカッコ悪いですからね。shing02ですら、CDの再生のようなrhymingに終始しているように感じる部分が多々。
ライヴ感溢れててストレートに緊張感漲ったのはやはりアカペラ演奏の旋毛風。「ぼくが気になるのは、この(うたの主人公の)若者がその後どうなったのかということなんですけど。」とだけ曲後にコメントしておられましたが、こういうストーリー仕立てのdreamyな曲はとかく聴いてる方もそういう感情をかき立てられるよなあと思っているだけに、筆者本人がそういう感想を持ってることが面白いですね。彼の脳内だけには少なくともその後の世界も入ってて欲しいところなのに、誰かだけは全てを把握してて欲しいのに、それじゃ本当にどうなったのか知ってる人は誰も居ないんじゃん!と。益々興味が津々になるばかりで*1
しかしライヴ馴れして無いのかな?言霊に打たれに来てる客が殆どだろうから、例えば上のようなストーリーについてもっと深々と語りを入れてくれて良い、それはMCならでは可能なアクトだと思うんですが、なんか次々と進行を急いでるような感じで、後のlive humanの出番のことを気にしてたんでしょうかね?
まあそんなわけで若干批評めいたこと言っても、打たれるところはきっちり打たれました。ええ。400の詞の内容には勇気を貰うし、憂国の重苦しさは自分も取り入れたい(;;)と思うし。でもそれは事前に詞を知ってるから何とか入り込む余地があったんだとも思います。やっぱライヴで聴き採って感じるのはキツイよ。
というわけで少なくとも日本人にとってhiphopのライヴって難しくね?と。lyricは家で読み込むもんかなあ。そういういう意味ではshing氏の今宵のさらっと流すスタイルは必然なのかしら?
そういや友の友らしいので顔だけ知ってましたがI倉嬢も来てて、最期までフロアにいらしてたですね。エライ。
最期まで居た、と言えば私もとっとと帰るつもりだったのに、live humanが良過ぎたので2時間残ってぶっ通しで○×△ってしまった。
終わった後、電車も無いし新宿から阿佐ヶ谷までjogで帰ってみました。35分で完走。青梅街道の汚染空気を肺から出し切るのが大変でしたわ。ほんと東京って街間が近いのね。

*1:ちなみにmatrix revolutionsは観ましたか?私は観て無いのでまさにreloadされたその後の世界を勝手に想い描いているところ。破滅的な方向ですが、trinityとneoの子供が居ます。黒髪・黒眼です